業者選びの注意点
さて、リノベーションを考える時、
注意したいことの優先事項に「業者選び」というのがあります。
今やリフォーム・リノベーションは、一種の流行のようになって、
そのイメージばかりが先行して、もてはやされているような気がしませんか?
リノベーションは、どんなに小規模であっても、建物にメスを入れる外科手術です。
そう考えると、おのずと業者選びの大切さを実感していただけるのではないでしょうか。
こんな業者はダメ!
価格の安さを前面に出してくる
何事も「適正価格」というものがあります。
消費者にもある程度の知識が問われますが、そこに付け込んで「安さ」をウリにしてくる業者にはご注意を。
「このままでは危ないですよ。」と不安を煽る
実際に耐震性などに問題があるなど、危険な状態にある可能性が新築より高いのが中古。
だからといって不安を煽って契約を急がせたり、追加工事をどんどん上乗せしてくるような業者。
営業マンと工事をする会社の連携が取れていない
この数年で急増してきている例ですが、ほとんどフリーランスで営業だけをやっている人がいます。
その営業マンは、屋根の修繕から網戸の交換までとにかく何でも契約を取って、それを自分にとって割の良い業者に丸投げしてマージンを取ります。
飛び込みの営業で回っていることが多いようですね。
保障制度の話が出来ない
「リフォーム瑕疵(かし)保険」というのをご存知ですか?
業者が入れる保険で、もしも自社で工事した箇所に不備が生じた場合、
この保険制度を使ってリカバリーできるというものです。
加入単位は1契約ごととなり、
国土交通省の指定を受けている保険会社が現場を検査して合否を決めるシステム。
つまり、粗末な設計施工内容では認可されないということですね。
仮にその業者が倒産した場合でも、保証期間内であれば受注者に請求権が移ります。
ピンポイント専門リフォームを押してくる
「うちはキッチン専門でリフォームをやってます。」や「外壁工事ならお任せ!」のように、
ピンポイントでアピールしてくる業者もどうかと思います。
リフォーム・リノベーションは、全体を把握できる技術がなくては怖くて触れるものではありません。
賢い業者選びとは?
リノベーションに限らず、建築業の最前線で働く人に求められるのは、経験とそれを応用できるウデでしょう。
そんな頼もしい職人が多く在籍している業者は、発注者としても是非お願いしたいところ。でも、費用が高くなりそうで不安かも。
いろいろ悩ましいところではありますが、だからこそ知りたい!
▶賢い業者の選び方とは…
- その物件を建てた業者に頼む
- 最低でも3社の業者と見積もり相談をしてみる
- 過去のリノベーション工事例が多数あり、公開している業者
- アフターフォローや保証内容が充実している
- 建築士の在籍状況や建築業等、許可の認定状況を公示している業者
- 事務所が近い、または連携している業者がいる
- 生の口コミ評判が良い